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腹部、腟、外陰部の消毒を十分に行ないます。 |
A |
手術部に穴の開いた布でお腹を覆います。 |
B |
メスを使って皮ふを切開します。この方法は腹部縦切開と腹部横切開があり、緊急を要するとき以外は美容上の観点から腹部横切開を行なうことが多いようです。どちらも切開の長さは10〜13センチメートル程です。 |
C |
皮ふ切開後、皮下組織(皮下脂肪)を切開します。腹部縦切開では皮ふと同時に皮下組織も切開して腹直筋膜を確認します。腹部横切開では術者の指を使って皮下組織を腹直筋膜から剥がします。 |
D |
2本ある腹直筋を左右に分けて腹膜を確認します。 |
E |
腹膜を摘んで、小切開を加え子宮などに傷をつけないように上下に切り開きます。これで子宮を直視できるようになりました。 |
F |
子宮を覆っている腹膜を膀胱の辺縁から離れた部分で横に切開して、指やガーゼなどを使って膀胱を子宮から剥離します。 |
G |
膀胱を剥離した子宮をメスを使い2〜3cm横に切開して卵膜を出します。 |
H |
卵膜を破き(人工破膜といいます)、左右の指を使って子宮の切開した部分を胎児が出られる大きさまで左右に拡げます。 |
I |
胎児を子宮から出します。さい帯を2〜3箇所摘んでその間でさい帯を切ります。 |
J |
子宮の収縮を確認しながら、胎盤を子宮から出します。 |
K |
子宮の傷を縫合します。まず子宮内膜と筋層を融ける糸で傷の端から端まで縫合します。
次に今縫合した上から筋層だけを再度端から端まで縫合します。 |
L |
剥がした膀胱を元に戻すために、子宮を覆っていた切開した腹膜を元に戻す様に縫合します。 |
M |
子宮の傷や周囲に出血やガーゼなどが無いことを確認します。 |
N |
腹腔を覆っていた腹膜の切開した部分を元通りに戻すように縫合します。 |
O |
腹直筋の筋膜の切開した部分を元に戻すように縫合します。
(このとき、筋膜を腹直筋から剥がした面積が多いときには先に左右の腹直筋を縫い合わせることもあります。) |
P |
皮下組織(皮下脂肪)が多いときには、同部位だけを縫合することもあります。 |
Q |
最後に、皮ふの切開創を縫合して終了です。 |