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出血がある
下腹の張りや痛みはない
出血量は少量(トイレで拭くと付く程度)
超音波検査で異常を指摘されている
子宮頚管長が短縮しているといわれている
安静にしていれば出血は無くなる

考えられる状況 妊娠中はいろいろな原因で不正出血をすることがあります。出血があったからといってすべてが危険な状態とはいえませんが、何らかの異常があることは間違いありません。一時的な薄いピンク色や茶色の出血であればあせらずに安静にして様子を見てよいと思いますが、時間が経つにつれて下腹部の痛みや出血量が増加する場合には、一度主治医の診察が必要なこともあります。
子宮頚管長の短縮を指摘されている場合、胎児や胎児の入っている胎胞(卵膜)が子宮口を押し広げている可能性があります。正常の子宮頚管の長さは妊娠週数によって異なりますが3.5〜4cm以上とされています。子宮収縮を伴わずに妊娠経過と共に子宮頚管が軟化して頚管の短縮を起こす場合を頚管無力症と診断しますが、臨床的には子宮収縮の有無にかかわらず切迫流産や早産として扱い、長さが2〜2.5p以下になると入院治療が必要になります。子宮頚管無力症などでは痛みや張りを感じずに出血する場合もありますが、この場合さらに子宮頚管長が短縮した可能性もあります。
また絨毛膜羊膜炎などを合併していると、高位破水などを起こし少量の破水に血液が混ざり薄いピンク色を呈することもあります。
  
   
注意点 初産婦さんは、子宮の収縮(下腹部の張り)が分からないことが多く、実際に子宮が硬くなっていても気付かずに生活している場合もあります。安静にするときに下腹部に手を当て、子宮の硬さを確認してみましょう。空気の抜けたビーチボールくらいの硬さであれば収縮の心配はありません。出血があった場合はソファーなどで横になり、薬を処方されている方は主治医の指示通り内服をして安静にしてください。安静にして出血が治まり、再発が無いようであれば急を要するような心配は無いように思われますが、出血を何度も繰返すときや下腹部の張りや痛みが増強するときは必ず主治医に連絡してください。胎動などによる生理的な痛みである場合もありますが子宮の収縮や痛みが時間の経過とともに増加する場合や出血が始まったときなどは早めに主治医とご相談ください。 
   
考えられる病名 1)子宮頚管無力症

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2)切迫流産や切迫早産
妊娠中の下腹痛の原因で最も多く、下腹部の真中(陰毛の直ぐ上)あたりの鈍痛があります。このような痛みを感じた場合は、まず安静にして症状が治まるのを待ってください。もしも時間が経って下腹痛や出血が悪化する場合は早めに主治医に相談してください。

妊娠22週未満 詳しくは・・→ こちらへ

妊娠22週以降 詳しくは・・→ こちらへ

3)低置胎盤・前置胎盤

突然、出血することがあります。妊婦健診で胎盤の位置に関して注意されている方は要注意です。

詳しくは・・・→ こちらへ

4)前期破水(高位破水など)
絨毛膜羊膜炎などがあると、突然破水してしまうこともあります。


詳しくは・・・→ こちらへ

5)子宮腟部びらんや子宮頚管ポリープ
妊娠に関係なく、日常生活でも出血することがあります。

子宮腟部びらん  詳しくは・・・→ こちらへ
子宮頚管ポリープ  詳しくは・・・→ こちらへ

6)常位胎盤早期剥離 
突然の下腹部痛と持続的な子宮の収縮をおこします。妊娠期間中に正常の位置にある胎盤が胎児が産まれる前に子宮から剥がれてしまう状態をいいます。胎盤が子宮から剥れてしまうことにより胎児は十分な酸素を胎盤から得られず低酸素状態になって生命の危険にさらされ、さらに母体は剥がれた胎盤などの組織因子がが血液中へ流入してDIC注)を起こし非常に危険な状態におちいることがあります。原因は高血圧、外傷、子宮の異常、感染症など多種に及びますが、妊娠高血圧症候群に合併することが多く、一度発症すると短時間に胎児生命を危うくするばかりでなく母体の生命維持のために緊急手術を行う必要があります。

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DIC注) 詳しくは・・→ こちらへ
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