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子宮の奇形

妊娠初期に子宮の奇形を合併していることを診断することは困難な場合が多く、腹痛や出血などの切迫流産などで偶然診断されることが多いです。
また不妊症や流産の既往があって、引き続きの検査で発見される場合もあります。
 
   
原因 胎児期の左右のMuller管という子宮形成の元となる組織が発育不全や融合不全を起こしたことが原因です。
形態異常として、Muller管の発育不全で子宮が無い状態、片側だけのMuller管が発育した単角子宮、左右の融合不全を起こした重複子宮・双角子宮・中隔子宮などがあります。
妊娠に影響を及ぼすものは、単角子宮、重複子宮、双角子宮、中隔子宮などです。
 
 
   
症状 妊娠初期は持続的な不正出血が続くことが多く、妊娠継続とともに正常子宮に比べて子宮の伸展が悪いため頻繁に子宮収縮を起こして早産になります。特に単角子宮では、正常子宮に比べて子宮の大きさが半分しかないため妊娠中期以降の子宮破裂の原因にもなります。
妊娠中に起こる異常として
1) 早産
2) 子宮内胎児発育不全
3) 胎児の位置の異常
4) 子宮破裂
5) 常位胎盤早期剥離
6) 微弱陣痛
7) 弛緩出血
8) 子宮復古不全・産褥出血
 
   
診断 内診で子宮口が2つ確認されれば重複子宮または中隔子宮のどちらかを疑います。しかし妊娠初期に双角子宮や中隔子宮などを診断することが困難なこともあります。何度か経腟超音波検査を行い確定診断をつけます。

双角子宮の超音波写真は・・・こちらへ
   
治療 原則として、切迫流産・切迫早産の治療と同様に、子宮収縮抑制剤で治療します。
また、妊娠経過中の子宮の伸展が悪いことが多く子宮頚管無力症と同様に妊娠早期から赤ちゃんが子宮口に向かって降りて子宮口を拡げてしまう場合もあり、子宮頚管縫縮術を行う場合もあります。
不妊症などの治療中に診断がつき子宮形成術などの手術を行った場合は、必要に応じて子宮収縮抑制剤を投与します。
 
   
分娩時の対応 陣痛が始まり、正常経過をたどれば経腟分娩でお産を行います。しかし子宮に奇形がある場合、微弱陣痛を起こす頻度が高く陣痛促進剤などによって子宮破裂を起こす場合もあり慎重な対応が必要です。
妊娠以前に子宮形成術を行った場合や胎児の位置に異常がある場合などでは、通常は帝王切開術を選択して分娩します。
 
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