HOME  症状  検査  妊娠週数  分娩経過  産後経過  新生児  さくいん  

Presented by Kitramura-Hosp.com


症状 よくある質問 検査結果 妊娠週数 分娩経過 産後経過 新生児  さくいん おすすめ商品
子宮復古不全

分娩後(産褥期)にいろいろな原因で子宮の収縮が不良になり、そのために子宮の復古(妊娠以前の状態に戻る)が障害される状態をいいます。 
   
原因 最も多い原因は、分娩終了後も胎盤や卵膜などの一部が子宮の中に残っているために、子宮の収縮が出来ない状態です。その他の原因で多いものは、妊娠中に子宮が通常以上に大きく伸びきった状態になり分娩に過度の子宮収縮が必要になったり、微弱陣痛で長時間の分娩を強いられたときなどで、分娩後子宮に疲労が蓄積して収縮できなくなた状態です。 
   
症状 分娩後(産褥期)に、通常の子宮収縮に比べて子宮の大きさが大きく、硬さも柔らかい状態が続き、さらに血液成分の多い血性悪露も持続している状態です。
子宮収縮は、胎盤の剥がれた部分の出血を止めますが収縮が悪いために完全に止血出来きず血性悪露が続いてしまいます。ある意味での弛緩出血と同様な出血です。
 
   
 
正常な収縮
       
       



子宮復古不全
感染を起こしやすく
注意が必要です
感染を起こしやすく
注意が必要です
   
治療 胎盤や卵膜などの一部が残っている場合は、手術的に取り除くこともあります。
子宮収縮促進剤と抗生物質の投与が一般的です。
 
   
ひと言 子宮復古不全は、日常診療でよくある病状です。ほとんどの子宮復古不全は無感染のことが多く子宮収縮促進剤で治療可能です。産褥期に悪露が多かったり血性悪露が続いているときは、シャワーなどで外陰部を清潔に保つようにしてください。ただし悪臭のある悪露があるときには必ず主治医に相談してください。
乳房(特に乳首)マッサージは子宮収縮促進に有効で、子宮収縮に伴う下腹部痛を感じたり一時的に悪露が増加することもありますが血性悪露が続かなければ心配ありません。
 
 Copyright (C) 2009.internethospital. All Rights Reserved.