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妊娠初期検査で異常を指摘された
細菌検査で異常を指摘された

考えられる状況 細菌による感染、真菌(カビの一種)による感染、原虫による感染などが考えられます。
細菌感染とは、正常な腟の中は乳酸桿菌という菌によって酸性に保たれています。ところが一旦雑菌などが入り込んで細菌性腟炎の状態になってしまうと乳酸桿菌が減ってしまい、正常の腟内細菌状態に比べて100〜1000倍もの細菌に増えて、おりものや悪臭をもたらします。
真菌感染とはCandida albicans やCandida glaburata などが一般的です。妊娠後期では妊婦さんの25%にカンジダが検出されるという報告も有りますが、おりものやかゆみなどの症状が認められないものは必ずしも治療の必要がありません。
原虫感染とは原生動物中の鞭毛虫で鞭毛(毛の一種)が生えてこれを動かしながら運動します。トリコモナス類の多くは脊椎動物に感染し、特にヒトに感染するTrichomonas vaginalis は性行為感染症を引き起こす原虫として知られています。
 
   
注意点 1)細菌性腟炎は、悪化すると絨毛膜羊膜炎を併発して流産や早産さらに胎児死亡の原因にもなります。悪臭のあるおりものがあるときには早めに主治医に診察を受けてください。

2)真菌性腟炎は、かゆみがあり酒粕のようなおりものが特徴的です。妊娠中に罹りやすく、再発しやすい腟炎です。

3)原虫による腟炎(トリコモナス腟炎)は、においのある黄色の泡立つようなおりものとかゆみ、不正出血や接触出血(セックスの後の出血)の原因にもなります。女性はトリコモナス感染だけではおりものに悪臭はあまりありませんが、悪臭の原因となる嫌気性細菌や一般細菌と混合感染を起こすことが多いです。 
   
考えられる病名 真菌性腟炎

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細菌性腟炎


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トリコモナス腟炎

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絨毛膜羊膜炎

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