考えられる状況 |
月経と同じような出血に加えて血液の塊や肉片のような塊がある場合は、妊娠部位の確認をする必要があり、場合によっては流産の始まりかもしれません。出血や腹痛が時間の経過とともに変化して、腹痛も強くなるようであれば早めに診察する必要があります。時には塊が出た後に腹痛が軽くなることもありますが、出血が続く場合は、早めに診察を受けてください。 |
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注意点 |
超音波検査で子宮内に胎嚢(gestational sac:GS)を確認できず、痛みや張りが悪化した場合は、焦らずに主治医と連絡を取ってください。
この時期は、胎児の染色体異常による流産が多く(早期流産の50%以上)、さらに正常妊娠経過中でも予定月経の頃に極少量の出血をすることもありますが、月経より多い出血で塊が出るような場合は、異常があると判断してください。 極まれですが不妊治療後の妊娠では内外同時妊娠といって、双胎妊娠で子宮内妊娠と子宮外妊娠がある場合もあります。 |
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考えられる病名 |
1)不全流産
通常の月経より出血量が多い場合は、流産も考えられます。早めに主治医と連絡をとってください。
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2)切迫流産
妊娠初期の腹痛の原因で最も多く、下腹部の真中(陰毛の直ぐ上)あたりの鈍痛があります。出血はあっても少量です。このような痛みを感じた場合は、まず安静にして症状が治まるのを待ってください。もしも時間が経って腹痛や出血が悪化する場合は早めに主治医に相談してください。
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3)絨毛膜下血腫
何らかの原因によって胎盤の絨毛膜と脱落膜の間に出血を生じて血腫(血の塊)を生じる状態をいいます。多くの場合不正性器出血で発見されます。厳密には切迫流産や切迫早産と分けて考えられていますが、それらの初発症状であることもあり出血量が増えれば(血腫が増大すれば)流産や早産を起こします。
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4)妊娠の極初期
月経不順などが原因で、計算上の妊娠週数に達していない場合もあります。特に主治医から注意されていなければ安静を保って経過を見守ってください。
5)子宮外妊娠
はっきりと胎のうが確認されている場合は心配ないと思いますが、胎児の心拍を確認できない場合は子宮外妊娠の可能性も否定できません。軽い痛みや張りが突然激痛に変わった場合などは、早めに主治医に連絡を取ってください。
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6)子宮腟部びらん
子宮腟部びらんだけでは痛みを起こすことはありませんが、少量の出血を起こすことがあります。妊娠の生理的な痛みや張りを感じているときに、子宮腟部びらんからの出血が重なっただけかもしれません。
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7)子宮頚管ポリープ
子宮腟部びらんと同様にお考えください。子宮頚管ポリープだけでは痛みや張りを起こすことはありません。
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