考えられる状況 |
妊娠初期の左右どちらかに偏った腰痛は、子宮筋腫や卵巣腫瘍(のう腫)などで起こる場合と、他の疾患から起こる(臓器による痛み)があります。妊娠中の腰痛は、腰部にある筋肉が緊張することによって血液の流れが悪くなり痛みを起こす物質が蓄積してしまうためにおこる二次的な腰痛がほとんどです |
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注意点 |
発熱している方は子宮や他臓器に細菌感染などの炎症がある可能性がありますので早急に主治医の診察を受けてください。
妊娠に関する腰痛
切迫流産や早産、子宮筋腫合併妊娠、卵巣腫瘍(のう腫)合併妊娠などによる痛み
他の疾患による腰痛
尿路感染症、尿管結石、腎結石、胆石(背中の痛み)、膵炎など |
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考えられる病名 |
1)妊娠による生理的な腰痛
妊娠が成立すると、子宮に流れ込む血液量が増加し骨盤の内側の血管を経由して心臓に戻ります。このため、非妊娠時に比べて骨盤周囲の血管が膨らんで腰が重く感じられたり、時には痛みを感じることもあります。通常は特に治療などは行いませんし、胎児に対しても危険はありません。個人差はありますが、子宮がある程度の大きさになると一時的に症状は軽快しますが、子宮がさらに大きくなると骨盤自体の緩みや子宮の重みで、再発することもあります。
2)尿管結石・腎臓結石
腹痛ではじまることもありますが、腰背部痛が多く血尿をともなうことがあります。ときには激痛で発症することもあります。
3)尿路感染症(膀胱炎を含む)
妊娠中は、ホルモンの影響や子宮の増大などで非妊娠時に比べて膀胱炎や腎盂炎に罹りやすくなっています。残尿感や尿の異常を感じた場合は膀胱炎の可能性があり、腰背部痛(背中を軽くたたくと痛みが増す)や発熱などがあるときは腎盂炎の可能性があります。いづれも早めに診察を受けてください。予防のためには尿意をあまり我慢せず頻回にトイレに行く習慣をつけてください。
4)胆石
性別で見ると女性の方が無症状でも胆石所持の割合が多く、原因としても女性ホルモンのバランスが崩れることによって胆石が出来やすいとされ、さらに妊娠回数の多い女性は妊娠中に胆道が圧迫されて胆汁の流れが悪くなり妊娠によってホルモンに変化が起こるため胆石になりやすいと考えられています。主な症状は、みぞおちの痛みや右脇腹の痛み、背中の痛みや張り、腰痛、肩凝り、大量の汗、吐き気や嘔吐、胸部の疼痛を起こします。痛みは長時間続くことはなく一時的でその後も全く通常の状態になります。胆嚢や胆管が炎症を起こすと39度近い高熱を出すことがあり、胆管結石では胆管で肝臓から流れ込む胆汁が胆石によってせき止められてしまったために目や皮膚が黄色になる黄疸症状を引き起こすことがあり黄疸によって尿の色が濃くなることもあります。
5)切迫流産
妊娠初期の腹痛の原因で最も多く、下腹部の真中(陰毛の直ぐ上)あたりの鈍痛があります。出血はあっても少量です。このような痛みを感じた場合は、まず安静にして症状が治まるのを待ってください。もしも時間が経って腹痛や出血が悪化する場合は早めに主治医に相談してください。
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6)子宮筋腫合併妊娠
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7)卵巣腫瘍(のう腫)
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8)腰痛について
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