考えられる状況 |
流産の可能性があると診断された場合、妊娠週数に比べて胎児や胎のうの発育が悪い場合、今まで確認できていた胎児の心拍や胎児そのものが確認できなくなった場合、さらに子宮内の出血(絨毛膜下血腫の増悪)の確認などが挙げられます。わずかな腹痛を伴い、おりものに少量の血液(血液様物質)が混ざっているときは、しばらく様子をみて良いと思います。出血が時間の経過とともに増えるようであれば早めに診察する必要がありますが、あまり変わらないか目立たなくなるようであれば日を改めて診察の機会を持てば良いと思います。
また、妊娠週数に比べて胎のうの発育が悪く、突然の下腹部の激痛と少量の出血がある場合は子宮外妊娠の可能性もあります。 |
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注意点 |
超音波検査で胎児の心拍を確認していて子宮内に出血を認めた場合を絨毛膜下血腫といい、切迫流産の状態です。血腫の大きさにもよりますが、妊婦健診などで血腫の診断と説明を受けている方は、安静を保って先生の指示に従ってください。特に血腫などの説明を受けていなくても、胎児の心拍を確認して胎児に異常がなければ、安静を保って症状の消失を待ってください。しかし以前確認していた胎児の心拍や胎児そのものの確認が出来なくなった場合はすでに流産が始まっている場合も考えられます。もしも腹痛の悪化または赤い出血が始まった場合は、焦らず主治医と連絡を取ってください。また突然の下腹部の激痛と少量の出血がある場合は子宮外妊娠の可能性もあります。
少量の出血があったからと悩まず安静を保って、赤ちゃんの過ごしやすい環境を作ることに専念しましょう。妊婦健診で胎児や胎児心拍を確認している場合は、なおさらあせらず赤ちゃんを信じて安静を保ち様子をみましょう。 |
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考えられる病名 |
1)切迫流産〜各種流産
妊娠初期の腹痛の原因で最も多く、下腹部の真中(陰毛の直ぐ上)あたりの鈍痛があります。出血はあっても少量です。このような痛みを感じた場合は、まず安静にして症状が治まるのを待ってください。もしも時間が経って腹痛や出血が悪化する場合は早めに主治医に相談してください。
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2)絨毛膜下血腫
何らかの原因によって胎盤の絨毛膜と脱落膜の間に出血を生じて血腫(血の塊)を生じる状態をいいます。多くの場合不正性器出血で発見されます。厳密には切迫流産や切迫早産と分けて考えられていますが、それらの初発症状であることもあり出血量が増えれば(血腫が増大すれば)流産や早産を起こします。
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3)子宮外妊娠
子宮内に胎児の確認が出来ず、突然の下腹部の激痛と少量の出血がある場合は子宮外妊娠を疑います。。
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