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超音波診断で異常を指摘された
「卵巣のう腫」や「子宮筋腫」があるといわれた

考えられる状況 結婚の高齢化に伴い子宮筋腫合併妊娠は増加傾向にあります。一般的に子宮筋腫は妊娠初期には大きくなり、妊娠後期には比較的に小さくなります。また子宮が大きくなるにしたがって筋腫へ流れる血液量が減少するため筋腫自体の変性が起こります。
卵巣腫瘍(のう腫)は、「黄体のう胞」という妊娠が原因の黄体のう胞(ルテインのう胞)や妊娠以前からある卵巣腫瘍(のう腫)などが、妊娠経過とともに大きくなる子宮によって圧迫され痛み(鈍痛)を生じる場合があります。また卵巣腫瘍(のう腫)が妊娠子宮によって圧迫されて突然捻じれて激痛を起こすこともあります。
   
注意点 子宮筋腫が子宮のどの位置に在るかによって症状が変わります。子宮内膜近くにあり内膜側へせり出しているような筋腫は、胎児の発育に影響する場合もあります。
卵巣腫瘍(のう腫)は、妊娠以前からあったものであれば妊娠によって変化することは少ないようです。しかし黄体のう胞(ルテインのう胞)という妊娠によって発症した場合は妊娠3ヶ月頃まで大きくなる可能性があります。
子宮筋腫や卵巣腫瘍(のう腫)が原因で痛みを感じることもあります。
 
   
考えられる病名 1)子宮筋腫
痛みは、筋腫による周囲への圧迫が起こると「鈍痛」が起こり、変性を起こした筋腫が圧迫されると「激痛」を起こすことがあります。
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2)卵巣腫瘍 
卵巣腫瘍(のう腫)の直径が5〜7cmになると突然ねじれて激痛を起こすことがあります(卵巣腫瘍茎捻転)。茎捻転を起こした場合は緊急手術の対象になります。
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