妊娠末期になると、大きくなった子宮によっていろいろな臓器が圧迫されて今までは感じられなかったような症状が出現します。
その中でも妊婦さんが経験しやすいのがこの「仰臥位低血圧症候群」です。 |
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原因 |
仰臥位(仰向けで横になる)になると、大きく重たくなった子宮が下大静脈を圧迫するため全身から心臓へ向かう血液の流れが減少します。その結果、心臓から出る血液量が減少して低血圧をおこします。 |
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症状 |
おなかの大きくなったお母さんが一定時間以上仰臥位でいると、あくび、冷汗、めまい、呼吸困難などの症状が出ます。
また約10%の妊婦さんは低血圧から一時的な失神に至るという報告もあります。 |
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処置(治療) |
左側臥位(左を下にして横になる)になることで症状は軽快します。 |
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注意 |
@ 下大静脈は、身体の右側にあります。右側臥位でもこの症状がおこる場合もあります。
A 歯医者さんや美容室などで、長時間同じ姿勢をしているとおこる場合もあります。 |
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