内診で分かること |
分娩が近づくと子宮口(子宮頚管)は、前駆陣痛や胎児の下降によって軟らかくなってきます。このように子宮口(子宮頚管)の軟化を頚管の熟化といいます。頚管熟化は、分娩の進行に大きな影響を及ぼしています。熟化が進んでいれば分娩の進行は早く、分娩誘発や促進の効果にも関係してきます。したがって、分娩の準備状態を客観的に判断する意味で頚管熟化は重要です。 |
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頚管熟化の客観的な判断法 |
ビショップスコア(Bishop Score)
子宮口の内診結果をBishop Scoreという方法により点数化して判断します。頚管の熟化度を細分化して以下の5項目に分けて総合点数で表します。
子宮口開大度 |
子宮口の開きを直径cmで表現します。 |
展退度(てんたいど) |
頚管短縮度ともいい、腟に出ている子宮の短くなった分を%で表現します。 |
児頭下降度 |
お母さんの骨盤にある坐骨棘(ざこつきょく)という場所を基準に赤ちゃんの頭が上下何cmに位置するかを表現します。 |
子宮口の硬さ |
硬さを硬い・中等・軟らかい の3段階で表現します。 |
子宮口の位置 |
位置を後方・中等・前方の3段階で表現します。 |
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注意事項 |
頚管塾化が進行していると、一般的に分娩の始まりが近く進行も早いと考えます。しかしお産の始まりには個人差があり、陣痛がお産の始まりと限らず破水でお産が始まることもありますし、少量の出血がお産の始まりであることもあります。妊婦健診で主治医に言われたことを何かに書き留めておくようにして注意深く生活してください。
初産の方は、頚管塾化が比較的進行してからお産が始まる傾向にあります。
経産婦の方は、頚管塾化が悪くても突然お産が始まり、進行も急激なことがありますので、ご注意ください。 |