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乳児の湿疹 
赤ちゃんの湿疹は珍しいものではありません。 特に、生後2カ月頃から約1歳頃までの間に、主に顔面や上半身に強く湿疹が発現するタイプのものを乳児脂漏性湿疹といいます。
顔面の眉間、両頬部、頭部に赤くフケのようなものが生じます。この湿疹は体質的なもので、通常1歳の誕生日頃には消失します。アトピー性皮膚炎とは一応別のものと考えていますが、アトピー性皮膚炎への移行例もあり注意深く観察してあげてください。
 
   
原因 胎内で母親から受け継いだホルモンの影響が続く生後2ヵ月までは、赤ちゃんは皮脂分泌が盛んなため皮脂量が多い頭、顔、脇の下などに湿疹が出きやすい状態です。乳児湿疹がなかなか治らないときは、アトピー性皮膚炎の可能性もあります。 
   
症状 乳児湿疹の中でも代表的なのは、「新生児ざそう」(新生児にきび)と「乳児脂漏性湿疹」です。新生児ざそうは、生後1〜2ヵ月をピークに、頭や頬、額などに思春期に出来るにきびのような黄色やピンクのポツポツが出きます。また乳児脂漏性湿疹は、髪の生え際やまゆ毛、鼻など皮脂分泌が盛んな場所に、フケのようなかたまりがこびりついたり、脂っぽいかさぶたのようなものがつきます。 
   
注意事項 1)羊毛製品は用いないで、毛布は必ず木綿で覆って使うこと。お母さんも毛糸のセーターで赤ちゃんを抱いたりしないで下さい。

2)衣服、寝具、部屋の温度は暖かすぎないように注意してください。

3)食べ物に神経質になっても結果は変らない事が多く、食べたら明らかに悪くなるもの以外は普通に食べさせて下さい。

4)ベビーパウダーは汗を吸うと球になりかえってジュクジュクするので止めましょう。

5)授乳後は、柔らかいガーゼでそっと拭いて下さい。口の周りのただれは、強く擦ると傷跡が残ることがあるので注意して下さい。

6)毎日お風呂に入れて、お母さんの手のひらに良質の化粧石鹸を泡立てて、撫でるように洗って下さい。

7)肌着を洗う時は、すすぎを十分に行ってください。
 
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