吸啜運動(きゅうてつうんどう) |
産まれたばかりの赤ちゃんは、口にあるものは何でも吸う癖があります。これが吸啜(きゅうてつ)運動です。
(吸啜反射) |
|
|
種類 |
乳汁を吸うための吸啜運動には、2種類あります。
NNS(non-nutritive sucking) |
乳汁を飲み込まないもの |
NS (nutritive sucking) |
乳汁を飲み込むもの |
|
|
|
乳汁分泌について |
赤ちゃんは、乳首に吸付くと始めはNNS(乳汁を飲み込まない)吸啜運動を行います。このときはお母さんのおっぱいは出ません。NNSによる刺激がお母さんの乳首から脳の下垂体前葉に伝わりプロラクチンというホルモンが分泌され乳汁分泌が促進され、さらに同刺激が視床下部にも伝達されてオキシトシンが合成され下垂体後葉から分泌され乳汁が分泌されます(吸啜乳汁排出反射)。乳汁が排出され始めると赤ちゃんは乳汁を飲み込む吸啜運動(NS)を始めます。 |
|
|
注意点 |
赤ちゃんにおっぱいをあげるときは、始めから強引に口の中に乳首を入れるのではなく、やさしく乳首の先を吸わせてあげ、徐々に赤ちゃんの意思で乳首を深くくわえてもらうようにしましょう。 |