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呼吸窮迫症候群(こきゅうきゅうはくしょうこうぐん) 
 早産した赤ちゃんに起こりやすい呼吸障害で週数が早いほど発症頻度が高く、肺が十分に膨らまない呼吸障害です。
RDS(Respiratory distress syndrome)と呼ばれています。
 
   
原因 肺を膨らませておくために必要な肺サーファクタントという物質が量的にも機能的にも不足しているために起こります。妊娠25週までに早産した赤ちゃんでは80%以上の確立で起こり、妊娠週数が進むにつれて発症頻度は減少し、妊娠30〜31週では20〜30%程度の発症率になります。 
   
症状 出生直後から呼吸障害があり、症状は徐々に進行して24〜48時間後に最も重症になります。
典型的な症状は呻吟(しんぎん)と陥没呼吸があり、時には多呼吸も現れます。
特に重大な合併症がなければ、生後3〜4日目になると、肺サーファクタントの産生が始まり症状は改善されますが、妊娠週数が若い早産などでは重症になることが多く、合併症も起こしやすいです。
 
   
診断 早産した赤ちゃんに、上記症状があれば比較的簡単に診断がつきます。さらに確定診断は、胸部レントゲン撮影を行い、特徴的な陰影を確認します。 
   
治療 治療の基本は、以下の3つからなります。
1) 赤ちゃんの全身管理
2) 人工呼吸管理
3) 人工肺サーファクタント補充療法

出生直後から速やかに赤ちゃんの全身管理が出来るようにすることが大切です。出生直後から呼吸状態の不良な早産児に対しては速やかに呼吸管理を行います。酸素投与しても状態が安定しない場合や、特に妊娠週数の若い早産児などでは積極的に人工肺サーファクタント補充療法を行い肺を十分に拡張させて呼吸状態を最適化する必要があります。
 
   
合併症 人工呼吸器などを使用していると、予期せぬ合併症を起こすことがあります。
感染症、動脈管開存症、肺出血、脳室内出血、新生児持続性肺高血圧症、などがあります。
 
   
予防 妊娠33〜34週以前に早産しそうな場合には、分娩前にお母さんにステロイド剤を投与することで胎児の肺サーファクタント産生を促す治療が行われています。 

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