花粉症と鼻アレルギー |
花粉症が年々増加傾向にあるのはご存知の通りで、ある日突然やってきます。花粉症とは花粉をアレルゲンとして起こる1型アレルギー反応でアレルギー性鼻炎とアレルギー性結膜炎さらにアトピー性喘息などに大別され妊婦さんを問わず多くの人が毎年憂鬱な季節を送っています。また、鼻アレルギーは、ハウスダストやハウスダスト中のヒョウヒダニなどに対するアレルギー反応で通年性の鼻アレルギーを起こします。 |
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原因 |
花粉症の原因となる植物は、スギ、カモガヤ、ブタクサ、ヨモギなどが有名で、季節に左右されます。
鼻アレルギーは、ハウスダストやハウスダスト中のヒョウヒダニが原因になるため、1年中アレルギーに悩ませられます。さらに花粉症と鼻アレルギーの両方が重複していることも在ります。 |
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検査と診察 |
血液中の血清IgE抗体という物質やそれぞれのアレルギー物質に対する皮膚テストやスクラッチテストなどを行います。血清IgE抗体は、通年性の鼻アレルギーでは上昇しますが、スギ花粉症では正常値のことが多く、またアレルギー性鼻炎では鼻粘膜の肥厚を認めますがハウスダストアレルギーでは蒼白になり、花粉症では発赤しているといわれています。 |
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治療方法 |
「第一にアレルギーの原因物質に近づかないことです。」・・・とよく耳にしますが、これは不可能に近いことです。しかし花粉症などでは花粉の多く飛んでいる日は外出を最小限にしたりマスクなどを使用して花粉の影響を最小限にする。ハウスダストやヒョウヒダニなどに対しては絨毯などの使用を最小限にしたり就寝中に暴露しないように寝具をコマ目に洗濯をするなど、工夫をすれば何とかなります。
妊娠中の薬物療法は出来ないとお考えの方が非常に多くおられるようです。実際製薬会社や厚生労働省の発行する薬品の添付書類にはいろいろ書いてあります。しかし実際は、ヒトに対して影響があったという報告もありませんし、過去の使用実績から比較的安全とされている薬品もあります。妊娠極初期に薬品を使うことは非常に危険を伴う場合もありますが、別紙に示したように実際は比較的安全に使える薬剤も多くあります。主治医と相談して処方してもらってみてはいかがですか? |