妊娠中のセックス |
妊婦検診で異常を指摘されていない限り、妊娠中でもセックスを止める必要は有りません。しかし胎盤が完成する妊娠4ヶ月以前では、セックスの刺激で出血や流産を起こしてしまう事もあります。妊娠5ヶ月ごろから安定期に入れば特に問題なくなりますが、以下のような時には止めてください。
また、セックス後に不正出血があった時は、焦らず様子を見てください。子宮の収縮を伴い明らかに出血量が増加する時や多量の水溶性分泌(破水)を認めた時は、主治医の意見を聞いてください。一時的な少量の出血であれば安静にして翌日再度出血量を確認して下さい。 |
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@ 女性の張り出したお腹に男性が体重を乗せてしまうような体位
A 長時間におよぶセックス
B 2〜3日以内に下腹部の張りや痛みなどがある時
C 不正出血のある時
D 外陰部に痒みや静脈瘤などの腫れを認めた時
E 過度の乳首への愛撫は子宮収縮を起こします
F 不潔なセックス
G 妊娠9ヶ月以降のセックスは、陣痛を誘発したり前期破水の原因になります
H 普段に比べて下腹部から外陰部にかけて異常を感じる時
I 切迫流早産や妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)と診断されている方 |
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過去の調査結果 |
Kurki等、Ekwo等、Viegas等や寺尾等による調査やでは、セックスと切迫早産、早産、前期破水の関係は以下の通りです。ご参考にしてください。
妊娠後期のセックスでは
@ 1週間内のセックスの回数とは無関係でした。
A 体位に関しては男性上位が前期破水しやすいようです。
B オルガスムスを感じるときの方が有意に子宮収縮と前期破水を起こしやすいようです。
C 乳首への過度の愛撫は、胎児の徐脈や子宮収縮を起こす可能性があるようです。
D 膣内射精後の精液中のプロスタグランディンやサイトカインなどの物質が子宮収縮や頚管の熟化(頚管を柔らかくしてしまう)をさせてしまう。(感染予防の意味からもコンドーム使用の推奨)
妊娠中のセックスは、男性が女性を優しくいたわりながらゆっくりとリードしてあげることが大切です。 |