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 淋菌 
 淋菌感染症は性感染症の中ではクラミジアについで多い疾患です。歴史的には旧約聖書の時代から知られている性感染症ですが、抗生物質など有効な抗淋菌薬の登場で急激に減少しました。しかし近年わが国においては新しい性風俗産業や若者の性行動の変化により、わずかですが感染者の数が増加傾向にあります。 
   
感染経路 ★成人 性行為感染 妊婦さんの感染率は0.1%前後ですが近年増加傾向にあります。

★胎児 経産道感染 
   
潜伏期間 ★男性 感染後数日以内に尿道炎症状が出ます。

★女性 感染後、子宮頚管で増殖して感染病巣を作るので1〜2週間とされています。 
   
症状

まずはじめに子宮頸管に感染し、子宮頸管炎になります。
典型例では膿性帯下の増加がみられますが約半数の方が無症状なため、無治療で放置され子宮内膜炎→卵管炎→骨盤腹膜炎と感染が拡大してしまい、さらに将来的に不妊症や子宮外妊娠の原因となります。

★妊婦への影響 絨毛膜羊膜炎を起こして流早産の原因になります。

★胎児への影響 子宮内胎児発育不全を起こす可能性があります。

★新生児への影響 生後2〜4日で新生児結膜炎と結膜充血になり、黄色膿性の目やにが出ます。
母親と新生児を隔離する必要はありません。
   
治療 母体   抗生物質投与します。

新生児  抗菌剤の点眼薬 

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