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 妊娠性肝内胆汁うっ滞症 
妊娠後期に多く発症し全身の強い掻痒感(かゆみ)と黄疸を特徴とした、妊娠に特徴的な合併症です。 
   
原因 遺伝性の可能性が報告されていますがはっきりとした原因は未だ解明されていません。女性ホルモンのエストロゲンの感受性を増加させる遺伝子の存在が、肝臓内の胆汁うっ滞に関与していると考えれられています。このような方は経口避妊薬でも同様の症状がでます。 
   
症状 妊娠後期に、全身の強いかゆみで発症することが多く、かゆみは体幹や四肢だけでなく手のひらにまで及びます。かゆみの発症に次いで黄疸が出ますが、全員に明らかな黄疸が出るわけではありません。
症状が強い割りに、妊婦さんの全身状態は良好で分娩後ほとんどの方が24時間以内に症状は消失します。
 
   
検査 血液中の血清総胆汁酸を測定すると、通常の10〜100倍の上昇を認めます。特に血清コール酸という物質が上昇しています。また他の閉塞性黄疸と鑑別のために肝臓の超音波診断を行うこともあります。 
   
妊娠に及ぼす影響 胎児に対する影響は、羊水混濁、早産、胎児仮死、死産などの頻度が健常者に比べて多いと従来よりいわれています。また、分娩時の出血量も健常者に比べて多いという報告もあります。 
   
治療と管理 症状が軽度であれば特に治療の必要は無いです。しかしかゆみが強いときには、消化管からのコレステロールの吸収を抑えて胆汁酸の合成を減少させるためにコレスチラミンという薬を内服させることもあります。
コレスチラミンは、ビタミンKの吸収障害を起こすため、お母さんと赤ちゃんへビタミンKの補給が必要になります。
また、妊娠性肝内胆汁うっ滞症の既往のある方は、経口避妊薬(ピル)は使えませんので、ご注意ください。
 

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