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 ヒトパルボウイルス(HPV/B19) 
 ヒトパルボウイルス(以下HPV)の感染は、「伝染性紅斑」や「りんご病」として知られています。
4〜5年毎の春から初夏にかけて流行し、感染力が強くおもに4〜10才児に飛沫感染や接触感染し、ときに集団感染します。また一度感染すると終生免疫を獲得します。
 
   
感染経路 飛沫感染、接触感染
感染力は非常に強く、家庭内では、50〜100%感染します。
 
   
潜伏期間 発熱までに6〜11日間、、発疹出現まで16〜20日間 
   
診断法 血液中のHPV/B19の抗体検査を行います。抗体のうちIgMは感染直後〜3ヶ月間検出され、感染後数日後にIgGを検出しこれが終生免疫になります。 
   
症状 ★小児 潜伏期間は発熱、倦怠感、頭痛、筋肉痛など発現までに6〜11日前後、顔面の頬に境界鮮明な軽く隆起した紅斑や手に発疹が出るまでに16〜20日前後です。年長児になるにしたがい関節症状が強くなります。風邪症状発現時期から発疹出現する間にウイルスの排泄量が多く感染を広める可能性があります。発疹は1週間ほどで消えウイルスの排泄量も殆どなくなります。

★成人 発熱、関節痛などの症状が中心で典型的な頬の発疹が出ない事も多く、関節炎は70%近く認められます。また半数以上が不顕性感染です。
 (不顕性感染とは、細菌やウイルスなどに感染しても症状の発症なく、免疫を獲得してしまう感染形式です。)
 
   
妊娠への影響 胎盤を経由してウイルスは胎児に感染します。奇形の発症はあまりありませんが、ウイルスは胎児の骨髄内の赤芽球系の細胞(赤血球の元になる細胞)を破壊して重症貧血となり胎児水腫や子宮内胎児死亡を引き起こします。
妊娠初期に感染すると、その5%に重症貧血や胎児死亡を起こします。ただし胎児死亡は感染後約1〜2ヵ月後、胎児水腫は3ヵ月後に起こる事があります。
妊娠20週以降の感染では、胎児への影響は減少します。
 
   
抗体保有率 国内成人の抗体保有率は約60%、妊婦さんの抗体保有率は30〜40%という報告があります。 
   
感染予防法と治療法 ワクチンなどの予防法はなく、治療法も現在まだありません。胎児水腫に対する対症療法のみです。 

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