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FDA薬剤胎児危険度分類基準(Federal Register1980)
分類 A ヒトの妊娠初期3ヵ月間の対照試験で、胎児への危険性は証明されず、またその後の妊娠期間でも危険であるという証拠もないもの
分類 B 動物生殖試験では胎仔への危険性は否定されているがヒト妊婦での対照試験は実施されていないもの。あるいは,動物生殖試験で有害な作用(または出生数の低下)が証明されているが、ヒトでの妊娠初期3ヵ月の対照試験では実証されていない、またその後の妊娠期間でも危険であるという証拠はないもの
分類 C 動物生殖試験では、胎仔に催奇形性,胎仔毒性、その他の有害作用があることが証明されており、ヒトでの対照試験が実施されていないもの。あるいは、ヒト、動物ともに試験は実施されていないもの。ここに分類される薬剤は、潜在的な利益が胎児への潜在的危険性よりも大きい場合にのみ使用すること
分類 D ヒトの胎児に明らかに危険であるという証拠があるが、危険であっても、妊婦への使用による利益が容認されるもの(たとえば,生命が危険にさらされているとき、または重篤な疾病で安全な薬剤が使用できないとき、あるいは効果がないとき、その薬剤をどうしても使用する必要がある場合)
分類 X 動物またはヒトでの試験で胎児異常が証明されている場合、あるいはヒトでの使用経験上胎児へ危険性の証拠がある場合、またはその両方の場合で、この薬剤を妊婦こ使用することは、他のどんな利益よりも明らかに危険性の方が大きいもの。ここに分類される薬剤は、妊婦または妊娠する可能性のある婦人には禁忌である
FDA分類基準によるG.G.Briggsの分類
  分類 A 分類 B 分類 C 分類 D 分類 X
鎮静剤     ブタルビタール アモバルビダール  
    抱水クロラール セコバルビタール  
      フェノバルビタール  
      ペントバルビタール  
      オキサゼパム  
      クロルジアゼパム  
      ジアゼパム  
      フルニトラゼパム  
      ロラゼパム  
         
解熱剤   アセトアミノフェン アスピリン アスピリン(C→D)*  
  フェナセチン プロポキシフェン    
         
鎮痛剤   ペチジン      
  ペンタゾシン      
  モルヒネ      
         
非ステロイド消炎剤   イブプロフェン   オキシフェンブタゾン  
  インドメタシン   スリンダク(B→D) **  
  スリンダク   フェニルブタゾン  
  トルメチン      
  ナプロキセン      
  メクロフェナック      
         
便秘用剤   イソソルビド カスカラサグラダ    
  カサンスラノール ダントロン    
  硫酸マグネシウム      
         
鎮咳・気管支拡張剤     アミノフィリン    
    イソプロテレノール    
    エフェドリン    
    エピネフリン    
    オキシトリフィリン    
    コデイン    
    テオフィリン    
    テルブタリン    
    フェニレフリン    
    メタプロテレノール    
         
ビタミン剤*** ニコチン酸   ニコチン酸(A→C) ビタミンD(A→D) エトレチナート
パントテン酸   パントテン酸(A→C)   ビタミンA(A→X)
ビタミンA   ビタミンB1(A→C)   メナジオン(C→X)
ビタミンB1   ビタミンB6(A→C)    
ビタミンB2   ビタミンB12(A→C)    
ビタミンB6   ビタミンC(A→C)    
ビタミンB12   ビタミンE(A→C)    
ビタミンC   フィトナジオン    
ビタミンD   メナジオン    
ビタミンE        
葉酸        
         
抗けいれん剤     エトスクシミド アミノグルテチミド  
    カルバマゼピン エトトイン  
    クロナゼパム トリメタジオン  
    メトスクシミド バルプロ酸  
      フェンスクシミド  
      フェニトイン  
      フェノバルビタール  
      プリミドン  
      メホバルビタール  
         
抗うつ病用剤     デシプラミン アミトリプチリン  
    ドキセピン イミプラミン  
    フェネルジン クロミプラミン  
    メチルフェニデート ノルトリプチリン  
         
精神病用剤     フェノチアジン類 クロルプロマジン  
    クロルプロチキセン リチウム  
    ハロペリドール    
         
自律神経系用剤     アセチルコリン メタラミノール  
    アトロピン    
    アニソトロピン    
    アンベノニウム    
    イソクスプリン    
    エドロホニウム    
    スコポラミン    
    ドパミン    
    ナイリドリン    
    ネオスチグミン    
    フィゾスチグミン    
    フィゾスチグミン    
    フェニルプロパノールアミン    
    べタネコール    
    ベンズトロピン    
    メペンゾレート    
    ロートエキス    
         
強心剤   カフェイン シギトキシシ    
    ジギタリス    
    ジゴキシン    
    ジソピラミド    
    ドブタミン    
    ニフェジピン    
    ベラパミル    
         
冠動脈拡張剤     亜硝酸アミル    
    ジピリダモール    
    硝酸イソソルビド    
    硝酸ペンタエリトリトール    
    トラゾリン    
    ニトログリセリン    
         
不整脈用剤     プロカインアミド    
    硫酸キニジン    
         
利尿剤     アセタゾラミド 工タクリン酸  
    フロセミド クロルタリドン  
    マンニットール スピロノラクトン  
      チアジド類  
      トリアムテレン  
         
血圧降下剤αβ遮断剤   アセブトロール アテノロール レセルピン  
    アルブテロール    
    エナラプリル    
    オクスフレノロール    
    カプトリル    
    クロニジン    
    チモロール    
    ナンドロール    
    ヒドララジン    
    ピンドロール    
    プラゾシン    
    プラゾシン    
    メトプロロール    
    メチルドパ    
    ラベタロール    
         
高脂血症用例     クロフィブラート    
    コレスチラミン    
         
潰瘍治療剤   シメチジン      
  ラニチジン      
         
鎮吐剤   ジメンヒドリナート ブクリジン    
  メクリジン メトクロプラミド    
         
甲状腺用薬 甲状腺   チロトロピン プロピルチオウラシル ヨウ化ナトリウム(I131)
リオチロニン     メチマゾール  
レボチロキシン        
         
卵胞ホルモン剤         エストラジオール
        エストロン
        エチニルエストラジオール
        結合型エストロゲン
        経口避妊薬
        クロミフェン
        クロルトリアニゼン
        ジエチルスチルベストロール
        ジネストロール
        メストラノール
         
黄体ホルモン剤       エチステロン  
      エチノジオール  
      ノルエチンドロン  
      ノルエチノドレル  
      ノルゲストレル  
      ヒドロキシプロゲステロン  
      プロゲステロン  
      メドロキシプロゲステロン  
      リネストノール  
         
ステロイドホルモン   プレドニゾン デキサメタゾン コルチゾン  
  プレドニソロン ヒドロコルチゾン    
    べタメタゾン    
         
血液凝固剤   ウロキナーゼ アプロチニン ワーファリン  
    ヘパリン    
         
糖尿病用剤   インスリン   アセトヘキサミド  
      クロルプロパミド  
      トラザミド  
      トルブタミド  
         
解毒剤     デフェロキサミン ペニシラミン  
    ロイコボリン    
         
制癌剤     ダクチノマイシン アザチオプリン アミノプテリン
      クロラムブシル  
      シクロホスファミド  
      シスプラチン  
      シタラビン  
      ダウノルビシン  
      チオテパ  
      ドキソルビシン  
      ビンクリスチン  
      ビンブラスチン  
      ブスルファン  
      フルオロウラシル  
      ブレオマイシン  
      プロカルバジン  
      メルカプトプリン  
      メトトレキサート  
         
抗ヒスタミン剤   シプロヘプタジン カルビノキサミン    
    クレマスチン    
    クロルフェニラミン    
    ジフェンヒドラミン    
    トリプロリジン    
    トリペレナミン    
    トリメプラジン    
    ピリラミン    
    プロメタジン    
         
抗生物質   アンホテリシンB アミカシン カナマイシン  
  エリスロマイシン オレアンドマイシン テトラサイクリン類  
  クリンダマイシン グリセオフルビン    
  コリマインン クロラムフェニコール    
  スペクチノマイシン ゲンタマイシン    
  セファロスポリン類 シクロセリン    
  ペニシリン類 ストレフトマイシン    
  ポリミキシンB デキストロマイシン    
  リンコマイシン トブラマイシン    
    バンコマイシン    
    リファンピシン    
         
抗菌・抗ウイルス剤   工タンブトール アシクロビル カルバルゾン  
  クロトリマゾール アマンタジン キニーネ  
  サルファ剤 イソニアジド    
  スルファザラジン イドクスウリジン    
  ナリジクス酸 キナクリン    
  ニトロフラントイン クロロキン    
    トリメトプリム    
    バス    
    プリマキン    
    ビダラビン    
    ピリミタミン    
    メトロニダゾール    
         
ワクチン類     インフルエンザワクチン 黄熱病ワクチン オタフクカゼワクチン
    コレラ   天然痘ワクチン
    BCG   ハシカワクチン
    B型肝炎ワクチン   風疹ワクチン
    ポリオ生ワクチン    
    ポリオ不活化ワクチン    
         
診断用薬   インジゴカルミン エバンスブルー メチレンブルー 放射性ヨード剤
      ヨード造影剤  
         
その他   免疫グロブリン類 高カロリー輸液 工夕一ル メチル水銀
         
*第3三半期に最大投与量を服用した場合はD
**第3三半期および出産間近に服用した場合はD
***推奨されている1日投与量以上,または服用時期によって→C,D,orX

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