逆流性食道炎と消化性潰瘍 |
胸やけや食べ物がうまく飲み込めなくなるなどの食道付近の不快感がある場合「逆流性食道炎」の可能性が高いです。妊娠後期に発生することが多く妊娠によって食道下部括約筋が緩み、さらに大きくなった子宮によって胃が圧迫されて胃酸など胃内容物の逆流して食道粘膜を障害するために起こります。
一方、消化性潰瘍は妊娠中に発症することはまれです。妊娠中は非妊娠時に比べて胃酸の分泌が抑制されさらに胃粘膜を保護する粘液の分泌が亢進しているからです。 |
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治療 |
逆流性食道炎と消化性潰瘍の治療方針は非妊娠時とあまり変わりません。ただ大きくなった子宮が胃を圧迫するのを軽減するためにベットで横になるときに半座位(背中にやわらかい枕などを入れて少し起き上がった状態)で休むようにすると症状が軽快するようです。薬剤として抗ペプシン剤(スクラルファート)や制酸剤(酸化マグネシウム)などの内服薬が第一選択薬になります。これで症状が軽快しない場合は、H2ブロッカーという薬剤も考慮されます。 |
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妊娠中の注意点 |
妊娠中は、過食や過度の刺激物などを避け消化のよいものを食べるように心がけてください。
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