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 分娩予定日
 「え!?妊娠したの?おめでとう。・・・で予定日は何時なの?」よく耳にする会話ですね。ところで予定日ってどうやって決めるのでしょう?  
   
最終月経から計算で決める この方法は月経周期が順調で「28日型」、「月経初日から数えて14日目に排卵」されることが前提です。したがって各自の月経周期によって修正が必要になることがあります。最終月経の初日から280日目が分娩予定日になります。カレンダーで280日または40週を数えるもの大変です。そこでNaegele概算法というものがあります。

★Naegele概算法
 最終月経初日の月日から計算します。最終月経が何月かで計算方法が変わります。

@1月〜3月の方
  △月▲日とすると (△+9)月(▲+7)日
  例えば2月28日が最終月経初日とすると
  (2+9)月(28+7)日
 =11月35日
 =11月(30+5)日
 =12月5日  
  12月5日が計算上の予定日です。

A4月〜12月の方
  △月▲日とすると (△−3)月(▲+7)日
  例えば8月1日が最終月経初日とすると
  (8−3)月(1+7)日
 =5月8日
  5月8日が計算上の予定日です。

さらに、月経周期が28日より長く☆日型で順調な場合は上記予定日に
(☆−28)日=★日を加えるとより正確な予定日になります。
 
   
基礎体温から決める 基礎体温を測定している場合は、低温相最終日を排卵日として、この日から266日目を分娩予定日にします。この方法が、一番正確な予定日を決められます。計算方法は、上記計算法で日にちの計算を変えます。

  (▲+7)日 → (▲−7)日にします。
  例えば8月1日が排卵日とすると
  (8−3)月(1−7)日=5月(−6)日=4月(30−6)日=4月24日
  4月24日が排卵日から計算した予定日です。
 
   
胎児の各計測値から決める 月経不順があり排卵日も特定できないようなときや、計算上の予定日の再確認をするときなどに用いられます。超音波検査により胎嚢の直径、胎児の頭殿長(いわゆる胎児の座高のようなもの)、大横径(頭の直径)を測り週数を割出して予定日を決めます。

★超音波検査による各種妊娠週数のグラフ
当院で利用している超音波検査の胎児各部位の成長曲線です。
真中の実線が平均値、左側点線がが上限、右側点線が下限を表しています。
 
 
胎嚢(GS)

妊娠初期に子宮内に始めて確認出来る胎児を包んでいるふくろです。
縦軸は、直径(1cm刻み)  
横軸は、妊娠週数(1週刻み)


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頭殿長(CRL)

胎児の頭からおしりまでの長さを測ります。胎児は腕と足を常に屈曲しているために身長は測れないので、いわゆる胎児の座高を測ります。
縦軸は、長さ(1cm刻み)  
横軸は、妊娠週数(1週刻み)


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大横径(BPD)

胎児が成長すると、頭殿長は超音波検査では正確に測れなくなり、さらに個体差も出てきます。そこで体内で一番大きな板状の骨である「頭蓋骨」の直径(側頭骨〜側頭骨)を測ります。
縦軸は、長さ(1cm刻み)  
横軸は、妊娠週数(1週刻み)

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大腿骨長(FL)

大横径と同様で、体内で一番大きな棒の骨である「大腿骨」の長さを測ります。
縦軸は、長さ(1cm刻み)  
横軸は、妊娠週数(1週刻み)


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推定体重(F.W)

胎児の大横径・大腿骨長と胎児のお臍の高さの断面積を測り、推定体重を計算します。
縦軸は、体重(500g刻み)  
横軸は、妊娠週数(1週刻み)


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その他の決め方
現在は、超音波検査が発達しているためあまり用いられませんが、「つわり」の開始時期(妊娠5週前後)、「胎動」を感じ始めた時期(初産婦さんで20週前後、経産婦さんで19週前後)、腹囲測定から決める、内診による子宮の大きさから決める、などがあります。

@分娩予定日が決まると、逆算して毎日の妊娠何週何日数が決まります。
A分娩予定日は、あくまでも予定です。当然ですがその日に産まれるわけではありません。
B正常分娩といわれる期間は、分娩予定日を妊娠40週0日として妊娠37週0日〜妊娠41週6日の期間です。それ以前を早産、以降を過期産といいます。
 

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