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 クローン病 
 10才代後半から20才代に発症し、口腔から肛門までの消化管全域に非連続性の炎症および潰瘍を起こす原因不明の疾患です。現在は遺伝的な免疫系の異常が原因で腸壁の正常細胞に障害を起こし、さらに食事などの環境的な因子が関係しているのではないかと考えられています。
   
症状 病変は消化管の粘膜から漿膜まで(内側から外側まで)の全層を侵し、進行すると腸管が狭くなって腸閉塞をおこしたり、腸管に穴のあく穿孔(せんこう)や瘻孔(ろうこう)をおこし、さらに病変部位に膿が溜まった膿瘍ができることがあります。
また、発熱・栄養障害・貧血・関節炎・虹彩炎・肝臓障害などもおこすことがあります。
 
   
治療 周産期の予後を良くするためやクローン病再発を予防するために、妊娠中も症状を安定させる必要があり妊娠以前同様に妊娠中も積極的に薬物療法を続ける必要があります。 
   
妊娠がクローン病に及ぼす影響 妊娠以前の寛解期間が長いほど、妊娠中の再発率は低下します。妊娠以前に寛解期や軽症であったものが妊娠中に悪化する割合が約30%であるのに対して、症状のある妊婦さんが妊娠中に軽快する割合は約25%、病変に変化ないものが約半数です。産褥期は、軽快〜不変が約80%であるのに対し、悪化は約15%です。 
   
クローン病が妊娠に及ぼす影響 クローン病が重症でない限り、妊娠経過に対する影響はありませんが、正常妊娠に比べて早産、子宮内胎児発育不全や低出生体重児の傾向があるという報告がありました。 
   
分娩方法 正常妊娠に比べてクローン病合併妊娠では、帝王切開術の割合が高いという報告があります。しかし発症年令が比較的若年層で分娩後の初発や再発率が低いため肛門周囲に病変がなく症状が安定していれば経腟分娩を行う施設も多いようです。 
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