クラミジア |
クラミジア・トラコマティス感染症は、性感染症の中でもっとも感染者数の多い性病です。
感染者は15才〜25才に集中し100万人ともいわれています。(女性患者数85万人と男性患者を大幅に上回っています。)さらに、未婚女性の感染率は、commercial
sex workerの感染率を上回っているともいわれています。 |
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検査と診断 |
妊娠10〜14週頃、子宮口より分泌物を採取して、クラミジアPCR法などで直接クラミジアを検出する方法や、その他の血液検査と一緒にクラミジア抗体(IgA、IgG)を調べる方法があります。
PCR法で陽性の場合は、現在感染していることを意味しますが、抗体法では、IgAは現在感染しているか、または最近感染していた状態を表し、IgGは過去に感染していたが現在は治癒または非活動性を意味します。 IgG抗体のみの陽性では、治療の必要はありません。 |
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感染経路と症状 |
女性 腟内に貯蔵されたクラミジアは、子宮頸管の円柱上皮内で増殖しながら卵管上皮を経由して腹腔内へ侵入していきます。
またオーラルセックスが日常化している現在は女性の咽頭からクラミジアや淋菌が検出されることがしばしばあります。
1)ほとんどの場合、無自覚性の事が多い
2)不妊症や子宮外妊娠(卵管妊娠)の原因となる
3)絨毛膜羊膜炎などを起こして流早産の原因となる
4)オーラルセックスにより男女性器のみならず、性器→咽頭、咽頭→性器という感染も増加しています。
男性 排尿という行為が自然治癒にもつながり、検査時期がずれると感染があっても検査が陰性になることがあります。 |
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胎児への影響 |
分娩時に産道感染します。感染児は、生後5日目ごろから「新生児結膜炎」生後1ヶ月ごろより「新生児肺炎」を起こします。
産道感染した新生児の発症時期が、お産後退院してからのことが多いのは、普通の細菌に比べてクラミジアの発育速度が非常にゆっくりしているためです。 |
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治療 |
妊娠14週以降、クラリスロマイシンやジスロマックなどの抗菌剤(抗生物質)を内服します。
パートナーも同時に治療することが必要です。 |